2018/12/08
売り手市場でも倍率の高い事務職
「パソコンを使った作業が好きだから」「歳をとっても続けていけそう。」「土日祝休みの仕事がしたい」「立ち仕事が辛い」理由は様々ですが、事務職は就職、転職を希望する方、中でも女性にはダントツで人気の職種です。
2023年6月現在の有効求人倍率は全国平均1.30倍ですが事務全体での倍率は0.41倍、そのうちで一般事務に限定すると0.31倍と競争率が高く、一般事務の求人1件に対して200〜300人が応募してくるケースも稀ではないそうです。
採用に有利なのは、やはり経験者
「今まで接客業しか経験したとこないけど、事務職に転職したい!」そう思って事務職の求人を探しても雇用側は経験者を求めているパターンが非常に多いです。採用選考の時点では求職者のスキルを判断することは難しいので経験者を求めることは自然の流れと言えます。
事務職未経験の時点で、採用までには高いハードルがあります。それでも事務職に転職したいのならば、自分が事務の業務をこなせることを証明できなくては採用には繋がらないでしょう。
業務経験がなければ実際に仕事をこなせるのかわかりません。「やった事ないけど頑張ります!」と言っても説得力ゼロですね。
自分の能力を証明するのに説得力があるのはやはり資格でしょう。事務の業務に役に立つ資格を紹介します。
未経験からの転職でもプラスになる資格
具体的に必要なツールを使いこなせる能力と業務に関する知識があるということを証明する。つまり関連する資格を最低でも2つは取った方がいいという事です。
PCスキル(MOSなど)にプラスして、希望職種に繋がる資格…たとえば経理ならば簿記、総務ならばビジネス実務法務検定や秘書検定などといった資格があればアピールポイントになるでしょう。
MOS (マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
事務に欠かせないのはPC操作能力、特にexcel、wordは必須のスキルです。Microsoft Office Specialist(マイクロソフト オフィス スペシャリスト )通称MOSはMicrosoft Office製品の操作スキルを証明できる国際資格で、企業での認知度も高いので取得しておけば幅広い職種で間違いなく役に立ちます。
日商簿記
経理だけでなく営業事務にも活かせます。一般事務でも業務内容に経理が含まれていることは多いので、取得していると役に立ちます。事務職を志望する人が取得する資格として真っ先に思い浮かぶのはこちらでしょう。
ビジネス実務法務検定
ビジネスに関するコンプライアンスについて法律知識を身につけられる検定。営業や人事総務など幅広い職種に役立ちます。
秘書検定
秘書業務だけではなくビジネスシーンでのマナー全般を学べるので、来客応対のある一般事務にいかせます。企業での知名度も高いです。
医療事務
医療事務を目指す方には必須です。
ただ資格を取得しただけでは
アピールになっていない!
苦労して資格が取得できたのでいざ転職活動!履歴書の資格の欄にバッチリ書いたし、アピール出来てるはず!
…そう思ったあなたはちょっと詰めが甘いです。効果的にアピールするためには資格を取得した動機を自己PRできちんと説明しましょう!
たとえばMOSを取得した場合は、「ピボットテーブルを用いて統計など、基本的な操作以外にも幅広く対応できるようにPCスキルを高めたいと思って取得しました。」…とか。ビジネス実務法務検定であれば、「正しい法律知識を学べば契約書の作成などに役立つと考えて取得しました。」…など、実際の仕事に結びつく知識を持っているということを具体的にアピールしましょう。
一番ダメなのはどうして資格をとったのかと質問されても、はっきり答えられないことです。
人事からすると「この人はなんとなくこの資格をとって、なんとなくで我が社を受けたのかな」と思われかねません。
逆にあまり業務には直接的に関係のない資格であっても、難易度の低い資格ではなく前職のエピソードになったり、志望職種にプラスになる自分の特性を説明するのに役立つようならば積極的にアピールしましょう。
まずは派遣で経験を積むという手も
正社員募集の多くでは、たとえ未経験者可となっていても資格を持っている未経験者の他に経験のある応募者がいたら、前職の経験が貴重であったり能力がずば抜けて高いなどといった、よほどのことがなければ経験者の方が優先で採用されます。
事務経験を積みたいのに採用までたどり着かなくて経験が積めない…。
そういう方には、まず派遣社員として事務経験を積むことをオススメします。
凄腕の人事担当でもなければ、未経験者の採用選考で履歴書や取得スキルを確認しても、実務がこなせるのかの判断は難しいです。
未経験者を正社員で採用して、実際は業務の遂行に問題があったとしたら、企業にとっては人件費も時間も大きく損をすることになります。
そういったリスクを防ぐため、企業は経験者(実務経験2年以上を求めるケースが多い)の方を選ぶのです。
しかし、派遣ならば、応募者のスキルと職種の希望が、企業側の求める人材とマッチしているか擦り合わせを行なってくれます。
最初に希望した企業に採用されなくても、他にも希望する職種で企業を紹介してくれるので効率よく転職活動を行えます。
また、応募書類は登録時に提出したデータで派遣会社が作成してくれるところが大半なので、自分で何度も履歴書を書かなくてもいいというメリットもあります(地味なようで大きな利点です)。
多くの派遣会社では登録時にスキルテストがあるので、自分のPCスキルを知ることもできます。担当の営業に今後のキャリアパスを相談して足りないスキルをアドバイスしてもらう事も可能です。
無事に採用されても、実際働いてみたところで仕事の内容や会社の空気が合わなかったりしても3ヶ月など決められた契約期間を全うすれば契約を終了できるので、正規雇用より気軽に転職できます。
また、紹介予定派遣といって一定の派遣期間ののち企業側と雇用者で合意が成立すれば、同じ職場にそのまま直雇用で採用されるというシステムもあります。
以上のことから、未経験で正社員の事務職を目指す方には、一旦派遣社員として事務経験を積んでから正社員として転職活動をするというのが目標への近道ではないでしょうか。