2018/12/08
日商簿記の最高峰1級。合格難易度も高く、持っていれば周りに一目置かれることは間違いなし!…でも、猛勉強の末に取得してどんなメリットがあるの?という声も多く聞こえます。
取得の大変さの割には国家資格でもなく、独占業務があるわけでもない…。
応募要件で頻繁に目にする2級と比べると何の役に立つのか確かにわかりにくいですよね。
私はどうせ試験を受けるんだったら一番上の1級を目指したい!そんな意識の高い方に1級ってどういう時に必要か、また1級をとった場合のメリットをご紹介します。
税理士や会計士を目指す人
税理士の職歴、学歴による受験資格は下記の通りです。
- 会計、資金の貸付け・運用、税理士・弁護士・公認会計士等の業務の補助いずれかの業務の経験が2年以上
- 大卒者の法律学又は経済学を1科目以上履修した者
- 大学3年次以上で法律学又は経済学を1科目以上含む62単位以上を取得した者
- 一定の専修学校の専門課程を修了した者で、法律学又は経済学を1科目以上履修した者
- 司法試験合格者
- 公認会計士試験の短答式試験に合格した者
今まで違う畑にいた方にはなかなかハードルが高いですね。
そんな方でも、日商簿記検定1級に合格すれば受験資格を得ることができます(全経簿記検定上級合格者でも受験資格が得られますが今回は割愛します)。
公認会計士については受験資格の制限はありませんが、簿記1級と試験範囲が大きく被っているので、会計士試験の足がかりとして受験する方も多いです。
大企業で経理として働きたい人
簿記1級の合格者は1回の試験につき平均約1,300人で2級の約15,800人と比較しておよそ12分の1。合格率は平均して約10%で2級の約29%から比べるとおよそ3分の1です。
このことからわかるように、1級の取得は大変難しいので取得者も少ないです。おそらく新卒で経理を目指している学生の多くは2級どまりでしょう。
そのため就職活動で大きなアピールポイントになり、他の学生と差をつけることができます。
転職によってスキルアップを狙う方が前職の経験を活かしつつ、管理職などへ繋がる強みをつけたいと言う場合にも大きな武器になります。
経営や投資のための知識を得たい人
簿記1級の知識があれば財務諸表から経営状態を分析できるようになります。
会社経営をするにあたって、会計士に丸投げではなく自身で経営分析ができれば速やかに経営改善へつなぐことができ、企業の成長にプラスになります。
また、現在企業で経理の仕事についている方が簿記一級の知識を得れば、業務内容も社内評価も一歩上を目指せることは間違いありません。
同じように投資をする上でも、財務諸表を元に経営状態を分析できるので簿記の知識が役立ちます。
取得するにはかなりの努力が必要
知識として役に立つことは間違いないのですが、日商簿記1級を取得して大きなメリットを得る方は限定的であるともいえます。しかし、合格率からわかる通り難易度は非常に高いです。
合格するために必要な標準学習時間は2級の2.5倍の500時間と言われています。毎日5時間を休まず続けても3ヶ月とちょっとは必要…。大変なことが十分わかりますね。
自分の知識を深めることが目的であれば、時間はかかりますが独学で地道に勉強するのも良いかと思います。
経済学部の学生であれば学ぶ内容が関連しているため、在学中に大学での学習と並行して学習を進めると効率が良いです。
しかし税理士の受験資格として取得を目指すのでしたら、時間をかけるよりは費用がかかっても税理士試験と合わせて学習プランをたてられるスクールに通うことをオススメします。